ある保健医の憂鬱

私学男子校蘇洸学園保健医の神山は、保健医というより体育教師といったほうがふさわしい体格の持ち主。
三十路も半ばでありながら、情が深く誠実なところが教員・生徒ともに愛されていた。
ある日突然、新しく保健医として真沢という美青年が赴任してくる。
神山にとっては寝耳に水ではあったが、同僚としてうまく付き合っていこうと奮闘する。
そんな中、理事長の息子である藤木が神山の前に現れる。藤木は神山を慕っている様子。
神山は、教師として藤木を受け止めようとするが……。
文化祭も間近に控えたある日、ひょんなことで真沢を意識してしまい……

オクテな三十路が頑張る話。


--作品について
作品自体がもう何年も前のもので、正直読み返すと青臭いし恥ずかしいところが満載なのですが、神山というキャラが今でも気に入っているので、どうしても気になる部分だけ加筆修正してアップすることにしました。
当時かっこわるい・萌えないという寸評をいただいてしまいましたが、今でも神山は自分のキャラの中では頑張っているおっさんです。自分は三十代はおっさんではないと思っているのですが、BL的に三十越えるとおっさんみたいな扱いになるので、たぶんヘタレオヤジ攻めというジャンルになるのでしょうか……
書いていた当初はもっと上の年齢を設定していたのですが、さすがに四十五十は受け入れられないだろうと思い、無駄なあがきとは知りながら三十代に設定した記憶があります。そして実際無駄なあがきだったわけですが……。
この頃の作品をあさってみると、眼鏡とオヤジがセットで出てきていて、自分の欲望に忠実すぎるよねと半笑いになりました……。

あと、弓岡を主人公にして一本書きたいなあとは当初から思ってます。